医療法人の設立にかかる費用

病院などを個人事業から医療法人に形態を変更させることによって、節税対策や福利厚生を充実させることが可能になります。しかし、医療法人を設立することによって設立費がかかったり設立によって多くのデメリットもあることも事実です。医療法人を設立するにあたっての費用はどのようなものがかかるのでしょうか。

■医療法人の申請のための費用
まず医療法人を設立申請するための費用ですが、管轄の都道府県によって異なりますが次のような費用がかかります。設立の祭には手続きが複雑であるため、行政書士や司法書士、税理士に依頼することが多く、その総額は以下の通りです。
（設立認可手続きに掛かる費用）
・医療法人設立認可申請　60万円～
・登記や登記完了届　10万円～

（開設手続き関係の書類を保健所に提出する際の費用）
・診療所開設許可申請　10万円～
・診療所廃止届（個人事業分）5万円～
・X線装置設置許可申請　5万円～

（厚生局に保険医療機関関係の書類提出にかかる費用）
・個人事業の分の保険医療機関適用廃止届出　5万円～
・医療法人の分の保険医療機関指定申請　5万円～

この他に、交通費や印紙代などの実費がかかる場合が多く、総額で100万円前後が相場です。医療法人を一度設立してしまうと医療法人は「永代的な貢献」を求められていることから閉院や医療法人の解散には許可が必要になります。そのため、永続的に医療を出来る環境にあるのか、事業承継は可能か、などという観点も含めて医療法人への形態変更を検討するようにしましょう。

庵章税理士事務所では、神戸市、明石市、加古川市、姫路市など兵庫県を中心に「医療法人設立支援」「海外進出サポート」「決算業務」などに関する税務相談を承っております。「医療法人設立支援・顧問」に関してお困りのことがございましたらお気軽に当事務所までお問い合わせください。