M＆Aの流れ

M&AとはMergers（合併）and Acquisitions（買収）の略で、基本的には買い手企業が売り手企業を買収することで成立します。
M&Aを利用することで後継者がいなくても事業承継ができるため、近年は事業承継の方法としても注目を集めています。

ここではM&Aの流れについて解説していきます。
まずM&Aの目的を定め、どういったM&Aをしたいのかを決めていきます。これはM&Aを進めていくにつれて重要となるポイントです。
M&Aの目的という軸が定まっていないと買い手先の選定や交渉が難しくなってしまうのです。

M&Aの目的が定まったら、仲介業者に相談して、M&Aの方針などを具体化していきます。
ここで自社の企業価値を評価してもらうことで、売却価格を算出します。

企業価値の算出方法はさまざまありますから、専門家に相談することをおすすめいたします。

仲介業者と相談する中で決めた方針のもと買い手企業の選定と交渉をしていきます。M&Aは買い手にとっても売り手にとっても大変重要なものですから、それぞれの企業の経営者同士が面談を行い、買い手企業は意向表明書などによってM&Aの意思を売り手企業に伝えます。

その後も交渉を重ねて基本合意を結び、M&Aのスキームの確認をします。
基本合意を結んだ後は買い手企業がデューデリジェンス（監査）を行います。

財務面や法務面などで売り手企業に問題がないかをチェックする作業です。ここで問題がなければ最終契約を結び、クロージングとなります。
最終契約をもとにしてヒト・モノ・カネを移動して売り手企業と買い手企業が統合し、M&Aが成立します。

M&Aは早くとも数ヶ月、長い場合は年単位で交渉を重ねることもあります。M&Aを検討している場合はお早めに準備していくことが重要です。

庵章税理士事務所では、神戸市、明石市、加古川市、姫路市など兵庫県を中心に「医療法人設立支援」「海外進出サポート」「決算業務」などに関する税務相談を承っております。「事業承継・M&A」に関してお困りのことがございましたらお気軽に当事務所までお問い合わせください。